帰って来たグルメビアン

美味しいもの大好き!女性同士のカップルです。

日本紀行!

勉強嫌いの私が、楽しく本を読んでいる。

イザベラ・バード著 日本紀行が面白い!

※人によっては、この本に記された率直な日本の描写に不快感を覚える人もいるかもしれない。


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時は1878年 明治11年 今から145年前。

白雪姫やシンデレラ、赤ずきんなどのおとぎ話よりはイメージしやすく。

 

著者は中年の英国人女性。

一人旅で横浜に降りたち、旅をする。

頻繁に書かれている日本人像は、親切で優しく礼儀正しい。外国人女性がお供を誰もつけず旅をしても、無礼な扱いや強奪行為にはただの一度も遭わずに済んだとか。平和な日本は昔からだったみたい。

 

当時の日本人は男性であればふんどし姿、女性も上半身裸だったり、今ではとても考えられない装い。

さらに、女性は結婚すると、眉を剃り、お歯黒をしていたと。おそらく明治時代にお歯黒禁止令など始まるのだけど、日本全国に浸透するには時間がかかったのかもしれない。

著者は、日本人の容姿に関して辛辣。(笑)

成人男性には見えない体の貧弱さ、のっぺりとした顔、特に女性の眉なしお歯黒は相当ショッキングだったようで。

著者は旅人で各地を巡っているが、今まで見た【どんな人間よりも日本人は醜い】とハッキリ書いてあり、ちょっと言い過ぎじゃな〜い?!と純さんと笑いあったけれど、初めて見たらそう思うのも無理はない。

世界一醜い容姿の日本人は、世界一優しく礼儀正しい。こんなに子どもを可愛がる国民は見たことがないとも書いてあった。

欧米諸国で子どもへの教育が体罰が主流だった時代に、それに反対して、体罰ではなく居残りをさせた教師のエピソード、大変立派。

外国人の著者に失礼な言動をした子供が一人いたけれど、のちに警察官が手土産持って著者に謝りに来るという律儀なエピソードも。

 

何よりも【和】が重視され、周りに調和すること、目立った行動はしないなど、個性よりも和が美徳とされる今の日本人マインドの原型があった。

女性は、結婚前は父に、結婚後は夫に従う。

そうするように子供の頃から躾けられて育ち、年頃になったら結婚を必ずしなければいけない。

私も子どもの頃は親に従順。大人になったら、夫へ従順と教え込まれていたから、そのノリはなんとなく分かるけれど‥大人になった今は自由を謳歌している。

不従順な私は、夫に支配される生き方ではなく、女性のパートナーという自由な生き方を選んだ。選べたといったほうがよいかもしれない。

 

当時は女性が独身で生きること自体許されない時代。結婚したら、実の親より夫の親に仕える。

舅姑に理不尽に叱られても、どんなにいじめられようが絶対に口答えしてはいけない。女は愚かなんだからという時代。

まさに結婚という名の奴隷制度だった。中には良い嫁ぎ先あったのかもしれないけれど過酷すぎる。

 

男の人も牛馬のようにこき使われ薄給で働き、税金に苦しんでいる、、、昔の日本人かわいそうだと同情でいっぱいに。

 

そんな時代を生き抜いてきた先人がいるのだから、今の日本があり。老害なんて言葉もあるけど、老害上等!!とでも言い返そうか。

困ったお年寄りになるにも色々あったのだろうし、厳しい人生をお年寄りになるまで生きてきた!それだけでリスペクトに値すると私は思っている。

ヤンチャなお年寄りもお元気で何より!

 

それにしても、横浜って、、、そんな明治時代から洋服着てるし、横浜の女性は外で飲んで酔っぱらうという記述も、、、。

ぐうの音もでない。